GARNET CROW解散に際して
ナタリー - GARNET CROWが解散「すべてを出し切った」 http://natalie.mu/music/news/87741
デビューから13年、ずっと聴いてきた。
一報を聞いたときは本当に信じられなかった。
今もこんな記事を書いたら現実だってことを思い知ってしまいそうで嫌だけど、でもデビューからほぼリアルタイムで聴いてるファンとして何かを残したいと思ったから書く。
出会いから「ファン」になるまで
はじめは某バーローアニメからだった。
OPを歌っている人の声が中の人っぽくて、あれこれ本人なのかな?って思ったのが興味を持った最初のできごと。
(TWO-MIXを知るのはもうちょっと後だった)
曲も普通にかっこいいし、アーケードにあるこぢんまりとしたCDショップにあれば買ってみようと思いたち、友達と発売後一週間くらいの頃に行ったらちょうど在庫があったので「Mysterious Eyes」を買って帰った。
家のCDとカセットの聴けるプレイヤーで聴いてみて鳥肌が立った。すごかった。
特にカップリングの「Timing」がやばくて、「Mysterious Eyes」そっちのけでそればかり聴いていた。カセットにダビングして爪を速攻折った。車の中でかけまくって家族にはずいぶん顰蹙を買ったなあ。
ちなみに2ndも同じ日に発売だったんだけどなにしろ中学生でお小遣いは月2000円だったので諦めた。
その後しばらくバーロータイアップがなくて、次が確か「夏の幻」だったと思うんだけど、これも(個人的に)なかなかいいなあと思ったのでまたシングルを買ってきてまたカップリングの「hi-speed スペシャル oneday」ばっかり聴いていた。
なかなかいいとは思ったけどこの頃は割りとハイペースでシングルのリリースが続いていたので、資金不足の中学生にはちょっと買い揃えられなかった。
次の年に「Mysterious Eyes」と「夏の幻」が入ったアルバムが出ると知って、同じCDショップに予約をしに行った。初めてCDの予約をした。
当時趣味だった毎月の文庫本あさりも必死に我慢してせっせと資金を貯めて、前日にフラゲしに行った。
帰ってすぐ聴いて、「君の家に着くまでずっと走ってゆく」と「Holding you, and swinging」でもうびっくりするやらなんやらどころではない衝撃を受けた。
特に「Holding you, and swinging」はその後半年だけで100回は確実に聴いてるペースでただひたすら聴いた。
未だに私のGARNET CROWベスト1曲を決めろと言われたら確実に殿堂入りするレベルの好きさです。
こうしてGARNET CROWファンになったのでした。
途中途切れた期間もあったけど、まさか10年以上も聴き続けることになるとは思わなかった。
GARNET CROWの凄さ
ひとことで言ってしまうと「全天候型」なところだと思う。
私の従来の音楽の選び方は、元気なときは元気なもの、落ち込んでるときは落ち込んでるものや暗いものを聴きたくなった。
逆のチョイスをすると自分の気持ちからかけ離れすぎてて素直に聴けなかったり、好きなはずなのに不快な思いをしていた。
でもGARNET CROWの曲は違う。どんな気分の時もこころにすっと入ってきて素直に聴ける。
すごいのはそれがほぼ全曲そうだということ。
どこかのインタビューで昔、AZUKI七が中村由利に「歌詞にあまり感情を込めず歌ってほしい」と言ったように記憶している。そういうフラットな歌い方とか、AZUKI七の独特な歌詞だとか、そういうものも影響しているのかもしれない。
この姿勢を13年貫くというのは並大抵のことではないと思う。
ここ数年のGARNET CROW
2010年末「parallel universe」から個人的には以前の質からだいぶ「落ちたな」と感じるようになった。
これまではアルバムの中でも結構バラエティに富んでいて飽きずに聴いていたのだけど、これ以降同じような雰囲気の曲ばかりが入ることが多くなってきた。
1つのアルバムに12曲前後入っていて、そのうちシングルが3曲ほど入るとするとアルバムオリジナル曲が9曲。そのうちすごく好きが2、結構好きが4、普通に聴くが3くらいのレベルだったんだけど、「parallel universe」は「空に花火」のみすごく好きで「アオゾラカナタ」「渚とシークレットデイズ」が結構好き、あとはもう普通に聴くでも下の方の曲になってしまった。
それから、中村由利のボーカルの不安定さ。
初生放送(Mステか何かで「僕らだけの未来」だったと思ったけど)がかなりひどかったけど、それに次ぐひどさだと思った。
私はライブに行ったことがないのでほぼCD音源(ここ最近はiTunes Storeで買ってたけど)なのだけど、CD音源でもわかるキーの不安定さ。
素人が何を言うかと思う人もいるかもしれないけど、10年以上聴いていたらはっきりとわかると思う。
きっと正念場なんだろうなとは思っていたけど、まさかこんなに早く解散になるなんて思ってもみなかった。
むすびに
こんなに素敵なグループが解散するなんて惜しいし寂しい。
でもきっと彼らはまたどこかで活躍していくんだろう。
いいなと思って手にとったCDに誰かのクレジットが入っているといいなって思う。
GARNET CROWの皆様、この13年、おつかれさまでした。
あなたたちの作る音楽を聴くことができてとてもしあわせです。
素敵な曲をありがとうございました。